過払い金の請求をしたいと思っていても「過払い金を請求して後悔したらどうしよう…」と心配になる人もいるかもしれません。
せっかく過払い金を請求したのに、かえって後悔するようなことになれば、過払い金を請求した意味がなくなってしまいます。
この記事を読めば、過払い金を請求して後悔することがあるのか、どのようなことで後悔するのかを解説します。
また、過払い金の請求で後悔しないためにどうすればいいかを知ることができます。
過払い金請求で後悔した人は多い?
結論から言うと、過払い金請求で後悔した人はいます。
しかし、ほとんどの場合は、過払い金請求をしたこと自体に後悔したのではなく、過払い金請求のことを正確に理解できていなかったり、対応が遅くなったりしたことが原因です。
過払い金請求で後悔しないためには、過払い金請求のことをしっかりと理解して、早く対応をすることが大切です。
また、過払い金を司法書士事務所や弁護士事務所に依頼する際、その事務所の口コミなどをあまり調べずに依頼してしまい、事務所の対応の悪さに後悔することもあります。
これは、過払い金請求をしたこと自体への後悔ではなく、選んだ事務所が悪かったことへの後悔なので、きちんと事務所を選べば後悔することはありません。
相談や依頼をする前に、口コミを調べて、信頼できる事務所かどうか確認しておきましょう。
過払い金請求で経験した後悔には何がある?
インターネットで調べてみると、過払い金の請求で経験した後悔は、主に次の5つがあります。
- 信用情報に傷がついてしまった
- 過払い金が時効にかかってしまっていた
- 過払い金の回収に時間がかかってしまった
- 過払い金事務所からしつこく連絡があった
- 過払い金事務所の費用が高くついた
これらの後悔は、過払い金についての理解不足だったり、依頼する事務所選びが悪かったりするのが原因であることが多いです。
このような後悔をしないためにはどうすれば良いのかを解説します。
後悔①信用情報に傷がついてしまった
現在も借金を返済中の貸金業者に対して、過払い金の請求をすると、信用情報に傷がつく場合があります。
具体的には、借金を返済中に過払い金の請求をして、回収した過払い金が、返済中の借金よりも少ない場合には、信用情報に傷がつきます。
既に借金を完済している場合や、返済中であっても回収した過払い金が借金よりも多い場合には、信用情報に傷がつくことはありません。
信用情報に傷がつくと、住宅ローンを組めなくなったり、新たな借り入れやクレジットカードの新規作成ができなくなったりします。
また、携帯電話を購入する際に、機種代金の分割払いができなくなることもあります。
どうしても信用情報に傷をつけずに過払い金の請求をしたいのであれば、依頼する前に司法書士や弁護士とよく相談しましょう。
後悔②時効にかかってしまっていた
過払い金の時効は、最後の返済から10年です。
最後の返済から10年経過すると、過払い金が時効にかかってしまいます。
過払い金が時効にかかっていると、過払い金を請求しても回収できません。
せっかく過払い金を請求しても、1円も回収できなければ、もっと早く過払い金を請求すれば良かったと後悔してしまいます。
「自分にも過払い金があるかも」と思っている人は、早く司法書士か弁護士に相談しましょう。
最後の返済から何年経ったかわからない人も、司法書士や弁護士に依頼すれば調べてくれます。
また、時効ギリギリの場合も、司法書士や弁護士であれば、迅速に対応してくれます。
過払い金で後悔しないためにも、早く相談することをおすすめします。
後悔③過払い金の回収に時間がかかってしまった
過払い金の請求をすると、司法書士や弁護士が、貸金業者と過払い金の金額について交渉します。
交渉の際、貸金業者から提案された過払い金の金額に納得がいかなければ、裁判をして過払い金を回収することになります。
たしかに、交渉での過払い金の回収金額の相場は、過払い金の60%~70%なのに対して、裁判だと90%~100%となり、過払い金の利息を回収できることもあります。
しかし、裁判で過払い金を回収しようとすると、実際に過払い金が手元に入るまで半年程度かかることがあり、交渉で回収するよりも時間がかかってしまいます。
まとまったお金がすぐに必要な場合に、裁判をして過払い金を回収しようとすると、時間がかかってしまって後悔することがあります。
あらかじめ、司法書士や弁護士に、回収金額を優先するか、スピードを優先するかをしっかり意思表示しておきましょう。
後悔④過払い金事務所からしつこく連絡があった
過払い金があるのか、どのくらいの過払い金が回収できるのかを、過払い金事務所に問い合わせたら、その後、過払い金事務所からしつこく連絡がきて後悔することがあります。
依頼したい気持ちがあっても、あまりにもしつこく連絡されるとうっとうしいと思ってしまい、依頼する気持ちがなくなっています。
あまりにもしつこく連絡してくる事務所であれば、着信拒否をしましょう。
着信拒否をしても電話番号を変えて連絡してくるようであれば、はっきりと依頼する意思を伝えましょう。
過払い金事務所も、依頼する気がないのであれば、連絡をしても時間の無駄になるので連絡してこなくなります。
自分に合った連絡頻度の事務所を探して、問い合わせするようにしましょう。
後悔⑤過払い金事務所の費用が高くついた
過払い金を司法書士や弁護士に依頼しましたが、費用が高くついてしまうと、結局自分の手元に残った過払い金が少なくなってしまってしまうこともあります。
また、費用をあらかじめ確認しておかなかったために、過払い金を回収した後に、思ったより費用がかかってしまったということもあります。
事務所によっては、着手金が無料だったり、成功報酬が安めに設定されていたり、実費が無料だったりすることもあります。
手元に入ってくる過払い金を多くしたいのであれば、できる限りリーズナブルな費用で依頼できる事務所を探すと良いでしょう。
依頼する事務所がどのような料金体系なのか、きちんと契約書などで確認してから依頼するようにしましょう。
後悔まとめ
過払い金についての後悔は、過払い金を請求したことによる後悔というのはほとんどありません。
過払い金のことを理解していないこと、早く相談しなかったこと、相談した事務所が良くなかったことなどが原因であることが多いです。
過払い金で後悔しないためにも、依頼する前にしっかりと対策をしておきましょう。
過払い金請求で後悔しないためには
過払い金請求では、きちんと対策すれば、後悔することはありません。
過払い金請求で後悔しないためには、次のようなことに気をつけて行動しましょう。
方法①とにかく早く相談・依頼する
過払い金は、最後の返済から10年が経つと、時効にかかってしまいます。
時効にかかってしまうと、過払い金がいくら発生していても、一切請求できなくなります。
せっかく過払い金が返ってくるはずだったのに、時効で請求できないとなると非常に後悔してしまいます。
過払い金が時効で請求できなくなることを避けるためには、とにかく早く司法書士や弁護士に相談・依頼することが大切です。
方法②依頼する前に口コミを調べる
依頼した司法書士や弁護士の対応が良くないと「こんな事務所に依頼しなければ良かった」「他の事務所ならもっと対応が良かったのではないか」と後悔してしまいます。
親身になって相談に乗ってくれるかどうか、スタッフの態度は良いかなど、対応の良し悪しの口コミを探しておきましょう。
対応が良いという口コミの多い事務所に依頼すれば安心できるでしょう。
方法③費用や方針をきちんと確認する
依頼した後に思わぬ費用がかかったり、思ったより過払い金が回収できなかったりすると、がっかりして後悔してしまいます。
依頼する前にどんな費用がどのくらいかかるのかきちんと確認しましょう。
和解にするか裁判にするのか、どのくらいのスピードで過払い金が手元に入るのかなど、過払い金請求についての方針も、司法書士や弁護士との間でしっかりと打ち合わせして、すり合わせましょう。
過払い金請求でおすすめの事務所とは
過払い金請求ができる弁護士・司法書士事務所はたくさんあり、どれも同じように見えますよね。
しかし、安易に事務所を選んでしまうと、途中で信用できなくなったり損する結果になったりして、嫌な思いをする可能性もあります。
そこで、損するリスクを回避して、スムーズに過払い金請求をするための事務所選びのコツを2つご紹介します。
過払い金に特化した事務所を選ぶ
過払い金請求や借金問題を専門的に扱う事務所は、回収金額や解決案件数の実績が豊富です。
蓄積されたノウハウがあるので、戻ってくる過払い金の金額が多い傾向にあり、さまざまなニーズに柔軟に対応してくれます。プライバシー配慮なども厳重に行ってくれます。
経験豊富だと「相談しやすい」と感じるかたも多いでしょう。
初期費用なしの事務所を選ぶ
もし請求したのに過払い金が返ってこなければ、手持ちから相談料と着手金を払う必要が出てきます。
そうならないため、初期費用(相談料と着手金)が無料の事務所を選びましょう。過払い金が返ってこない限り、費用は発生しません。
無料相談はちゃんとしていないんじゃないか?と心配になる方もいるかもしれません。しかし無料相談とはいえ、実際に利用した人の声をきいてみると有料の相談と比べて遜色ありません。
おすすめの事務所4つ
過払い金請求の実績が豊富で、初期費用が無料の事務所のなかで、おすすめの事務所を4つ紹介します。
実績 | 専門性 | 初期費用 | |
中央事務所 詳細ページへ | ◎ 相談実績 月3万件 | ◎ 専門性高め | ◎ 無料 |
東京ロータス法律事務所 ロータス詳細ページへ | 〇 受任件数 7,000以上 | ◎ 専門性高め | ◎ 無料 |
ひばり法律事務所 ひばり詳細ページへ | 〇 事務員と弁護士 がベテラン | ◎ 専門性高め | ◎ 無料 |
アース法律事務所 詳細ページへ | 〇 受任件数 3,500以上 | 〇 幅広く取り 扱う事務所 | 〇 無料(相談無料 は初回のみ) |
記事まとめ
過払い金を請求して後悔する人はいますが、それは過払い金について理解不足だったり、早く相談しなかったりしたことが原因です。
過払い金について不明点があれば司法書士や弁護士から説明してもらって、納得をしてから依頼するようにしましょう。
過払い金で後悔しないためにも、信頼できる事務所に、時効にかかる前に早く相談することが大切です。
自分に過払い金があるかもと思う人は、すぐに司法書士や弁護士に問い合わせしてみましょう。