過払い金請求は覚えていないと不利になる?

過払い金請求は覚えていないと不利になる? 過払い金の知識

「完済したのはいつだったかな?」

「過払い金請求したいけど、どこに借りていたか覚えていない!」

借金を毎月返済していくのは大変です。完済できると解放感から、「借金のことは忘れた」という人も少なくないでしょう。

しかし過払い金請求には「どこから借りたか」「いくら借りたか」「いつから借りたか」「いつ完済したか」といった情報が不可欠です。このような情報がないと、過払い金請求に不利になることはあるのでしょうか?

今回は借金の情報を忘れてしまった場合の過払い金請求のデメリットや、過払い金請求の仕方などをまとめてご紹介します。

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過払い金請求は覚えていないと不利になる?デメリット3つ

過払い金請求は事務所との面談の段階で以下の情報がわかっていると、手続きがスムーズです。

  • 借り入れした貸金業者の名前
  • 借り入れを開始した時期
  • 完済した時期
  • 取引をした期間
  • 借り入れした金額

情報が抜けることで、いったいどのようなデメリットがあるのでしょうか。

過払い金が発生しているかがすぐに分からない

そもそも過払い金の正確な金額を知るには、借り入れをした貸金業者から取引履歴を取り寄せて「正しい利息」で計算し直さなければいけません。

  • 借り入れした貸金業者の名前…倒産している貸金業者からは過払い金を取り返せない
  • 借り入れを開始した時期…過払い金が発生している時期の借り入れかわからない
  • 完済した時期…時効になっていたら、過払い金は発生しない
  • 取引をした期間…途中で途切れている部分があると、過払い金が発生しない可能性がある
  • 借り入れした金額…金額がわからないと、過払い金の計算ができない

以上のような理由から、一つでも情報が欠けていると依頼してすぐに「過払い金が発生しているか」は判明しません。

時間がかかる

事務所との面談時に借り入れした貸金業者の名前さえわかっていれば、他の情報がなくても比較的早く「過払い金の有無」や「過払い金の金額」を知ることができます。

しかし借り入れした貸金業者の名前がわからないと、どこの業者から取引履歴を取り寄せたらいいのかさえわかりません。この場合は、取引履歴の前に信用情報機関に情報開示を申請する必要があります。

信用情報機関にはクレジットカードの利用やローンの契約など、個人の信用情報が登録されており、開示されれば借金をした業者名も知ることが可能です。郵送での手続きの場合、10日ほどで情報を開示してくれます。

お金を借りた貸金業者がわからないと、通常の過払い金請求より少なくとも10日の遅れをとることにります。

過払い金を調べている間に時効を迎えてしまう可能性も

すでに時効が近づいている場合あらかじめわかる情報が少ないと、過払い金調査をしている間に時効になってしまう可能性もあります。

過払い金の時効は10年で、取引履歴を取り寄せても時効は止まりません。過払い金請求で時効を止める方法は2つだけです。

  • 裁判で過払い金請求をする…裁判が確定すると時効が0に戻る
  • 貸金業者に過払い金請求書を内容証明郵便で送る…請求を送ってから6ヶ月間時効が止まる

完済した時期がはっきりしないときは「時効がいつになるかわからない」ので、特に手続きを急ぐ必要があります。

戻ってくる金額的には不利になることはない

時効になると過払い金は取り戻せなくなりますが、情報が不足していたり手続きが遅くなったりすることで取り戻せる過払い金の金額が少なくなることはありません。

【戻ってくる過払い金の金額が不利になる原因】

  • 依頼する事務所の費用が高い
  • 依頼した事務所が業者との過払い金の交渉が下手

依頼する事務所の費用が高いと戻ってくる過払い金から差し引かれる成功報酬が多くなるので、手元に残る過払い金は少なくなります。また依頼した事務所が過払い金請求に不慣れだと、業者から戻ってくる過払い金が相場より低くなる可能性が高いです。

貸金業者しか覚えていない場合、どう過払い金請求をする?

わかっている情報が「貸金業者の名前」だけの場合、過払い金請求は以下の手順になります。

①取引履歴を取り寄せる

貸金業者から取引履歴を取り寄せます。取引履歴には「貸金業者との取引の内容」が記載されているので、貸金業者の名前以外の情報も全て知ることが可能です。通常取引履歴の開示請求をすると、1ヶ月前後で取り寄せることができます。

ただし取引履歴の保管義務は完済してから10年間です。完済から10年以上経っていると破棄されている可能性もあります。

②過払い金が発生しているか確認する

取引履歴の内容から、過払い金が発生しているか確認します。以下のような場合、過払い金は発生しません。

  • 利率が違法ではない
  • 取引開始日が2010年6月18日以降
  • 完済日から10年以上経っている

③引き直し計算をする

取引履歴の取引内容を、正しい利率に計算し直します。

④貸金業者と過払い金請求の交渉

貸金業者に過払い金請求書を送って、過払い金請求の交渉をします。貸金業者が提示してくる金額に納得いかない場合は、裁判になることもあります。

⑤過払い金の返還

貸金業者と合意した過払い金が返還されます。一般的に過払い金は一度事務所の預り金口座に入金され、費用を差し引かれた金額が事務所から依頼者の指定する口座に振り込まれます。

何も覚えていない場合、どう過払い金請求をする?

何も覚えていない場合でも、過払い金請求をすることは可能です。情報が何もないときの過払い金請求の手順は、貸金業者しかわからない場合と一つしか違いがありません。

その違いとは、取引履歴を取り寄せる前に「信用情報機関に情報開示請求をする」ことです。信用情報機関の情報開示は依頼者本人が行わなくても、事務所が代理で請求することもできるので安心してください。

日本には株式会社シーアイシー(CIC)、株式会社日本信用情報機構(JICC)、全国銀行個人信用情報センター(KSC)という3つの信用情報機関があります。

信用情報機関特徴
株式会社シーアイシー (CIC)信販会社、クレジットカード会社、消費者金融など
株式会社日本信用情報機構 (JICC)消費者金融、信販会社など
全国銀行個人信用情報センター (KSC)銀行、銀行系クレジットカード会社、銀行系の信用保証協会など

貸金業者によって登録している信用情報機関が異なります。また各信用情報機関に情報開示請求を行うときには、1,000円ほど手数料が必要です。

詳細を覚えていないのに過払い金請求できた体験談

体験談① 50万円も過払い金が返ってきた

【質問】 過払金があるかどうか知りたいです。 いつから借金をしているか忘れましたが、気がついたら、借りては返すことを繰り返していました。 過払金があるかどうか知る方法はあるでしょうか?

【回答】 自分で調べるのは時間がかかりますから、詳しい弁護士さんに聞くのが手っ取り早い方法だと思います。 私も弁護士さんに聞いて、思いもよらず過払金を50万円ほどもらいました。 弁護士さんの相談は無料ですので今すぐお問い合わせください。

引用元:知恵袋 
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10156821075?__ysp=6YGO5omV44GE6YeR44CA5YCf6YeR44CA5b%2BY44KM44Gf

いつから借金をしていたか忘れても、貸金業者から取引履歴を取り寄せれば過払い金の有無は判明します。まずは無料相談をやっている専門家に相談してみましょう。

体験談② 返済額では過払い金はわからない

【質問】 こんばんは。初めまして。突然すみません。過払い金請求を検討しています。

最近、知恵袋で過払い金を検索するといつもあなたの丁寧かつ心がある回答を発見します。 思い余って質問です。今、とても知識がない夫婦です。現在、一社に120万ほど借入があります。詳しくは覚えてないのですが、6年ぐらいになるかと思います。毎月5万円の返済を滞りなくしています。途中借入もあり、100万くらい返済したりで(旦那の親からもらった結婚資金)計300万くらいは返済してるはずです。ですが中々減らない借金。完済しないと子供ももてずにもう34歳です。人生を取り戻したいんです。これは過払い金はあるのでしょうか?

ちなみにパソコンがないので、あなたのブログ?を覗けません。大変申し訳ありませんが、教えてくださると嬉しいです。よろしくお願いします!

【回答】 返済額で今のあなた方の状況は一切わかりません。

仮に月に50万借りて次月に50万プラス金利返済で1年繰り返し経つと返済額は300万を当然超えます。 知識がないのは自覚しているようですし、ここで相談しても借金は一切減りません。

6年くらい前ならサラ金は所謂グレー金利ですから、払い過ぎた利息が元金に充当されて実際の借金は減っています。 過払いがあるかどうかはわかりませんが、将来に不安があるなら直ぐにでも弁護士に債務整理を依頼してください。

引用元:知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1465688094?fr=sc_scdd&__ysp=6YGO5omV44GE6YeRIOWAn%2BmHkSDjgYTjgaTjgYvjgokg55%2Bl5oG16KKL

これは2011年に合った質問です。2011年の6年前であれば、確かに過払い金が発生していた時期ではあります。しかし借金の返済額だけでは、借入先や利息、借入額などが一切不明なので、過払い金の有無はわかりません。

体験談③ 貸金業者から返還された契約書を破棄してしまった

【質問】 消費者ローンで過払いの利子を取り戻したい 2年前に消費者金融2社から借りていたお金(180万円)を一括完済しました。借入期間は約15年間で段階的に完済額180万円まで増えたものです。

完済した際に消費者金融からは契約書の返還を受けその時点で契約書を破棄してしまったため現在手元に契約書は残っていません。取引の状況も現在でははっきり覚えていないような状況です。このような状況では過払いの請求をすることは不可能なのでしょうか?またどのような手順ですすめていけばよいのでしょうか?何卒ご指導宜しくお願いいたします。

【回答】 過払いの請求は個人であっても出来ます。 まずは、取引履歴を請求します(これには大抵応じてきます) 金融業者から履歴が届いたら、年率18%で計算をして利息を引きなおしをしますと、過払い利息が判明します。 状況からかなりの高額な過払いがあると察します。

1)取引履歴の照会

2)履歴を元に、計算をしていく

3)過払い金が判明

4)返還を金融業者に請求

5)話し合いの後、返還

概ねこんな感じでしょう。 契約期間から見れば履歴だけでかなりあるでしょうから、司法書士さんなどに計算のみを依頼することも可能です。1件で3~5万円がだいだいの相場です。 もちろん、全部を依頼することもできますので相談してみましょう。

引用元:知恵袋 
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1310587858?__ysp=6YGO5omV44GE6YeR44CA5Y%2BW5byV5pyf6ZaT

契約書を破棄しても、貸金業者から取引履歴を取り寄せれば過払い金の有無がわかります。また過払い金請求は個人ですることも可能です。

しかし個人で過払い金請求をすると、「業者が取引履歴の開示を渋る」「引き直し計算を間違う」「貸金業者が過払い金の返還額を低く提示してくる」といったリスクがあります。過払い金請求を失敗しないためには、事務所に手続きを丸投げするのがおすすめです。

覚えていない人が過払い金請求をするときの注意点

借金の情報を覚えていない人が過払い金請求をする際に、注意していただきたいことは3つです。

注意点① 信用情報機関に情報開示請求をする

「貸金業者の名前」がわからない場合は、事務所に依頼する前に自分で信用情報機関に情報開示をしてみましょう。

事務所でも依頼者の代理で情報開示請求をすることは可能です。しかし依頼した事務所によっては情報開示をした結果、過払い金が発生していなくても「着手金」や「基本報酬」、「事務手数料」などを請求してくる場合があります。過払い金がないのに、費用だけかかったらもったいないですよね。

また事務所は過払い金請求だけでも常に数件の案件を抱えています。そのため前に案件があると、信用情報機関への請求手続きが遅くなるかもしれません。その点本人であれば自分個人の分だけで済むので、スピーディーに手続きできます。

ちょっとしたことですが、これだけでも過払い金請求にかかる時間を短縮できるはずです。

注意点② 事務所に早く依頼する

これは情報を覚えていない人に限ったことではありませんが、過払い金請求をするなら早めに事務所に依頼しましょう。特に「途中で完済してまた借り始めた人」や「いつ完済したかわからない人」は注意が必要です。時効は日々近づいています。

また時効は、事務所に依頼してだけでは止まりません。貸金業者に過払い金請求をすることで、やっと止めることができます。どんなに過払い金請求に自信のある事務所でも「明日が時効です」という状況で駆け込まれては手の施しようがないです。過払い金請求が気になったら、とにかく早く専門家に相談するようにしましょう。

注意点③ 過払い金請求に強い事務所を選ぶ

過払い金請求に強い事務所を選ぶことも重要です。過払い金請求の手順はどこの事務所に依頼してもほぼ同じですが、過払い金請求に強い事務所を選ぶと以下のようなメリットがあります。

  • 業者に過払い金請求するまでの期間が短い…手続きに慣れているため、過払い金の判断や引き直し計算がスピーディー。過払い金請求する前に時効になるリスクが低い。
  • 過払い金交渉に強い…過払い金請求の実績が豊富で、業者ごとの特徴を把握している。卓越した交渉術で、過払い金を相場より多く取り戻すことが可能。

過払い金請求が不慣れな事務所だと、「依頼を断られる」「過払い金請求する前に時効になる」といったこともあり得ます。くれぐれも事務所選びは慎重に行ってください。

過払い金請求でおすすめの事務所とは

過払い金請求ができる弁護士・司法書士事務所はたくさんあり、どれも同じように見えますよね。

しかし、安易に事務所を選んでしまうと、途中で信用できなくなったり損する結果になったりして、嫌な思いをする可能性もあります。

そこで、損するリスクを回避して、スムーズに過払い金請求をするための事務所選びのコツを2つご紹介します。

過払い金に特化した事務所を選ぶ

過払い金請求や借金問題を専門的に扱う事務所は、回収金額や解決案件数の実績が豊富です。

蓄積されたノウハウがあるので、戻ってくる過払い金の金額が多い傾向にあり、さまざまなニーズに柔軟に対応してくれます。プライバシー配慮なども厳重に行ってくれます。

経験豊富だと「相談しやすい」と感じるかたも多いでしょう。

初期費用なしの事務所を選ぶ

もし請求したのに過払い金が返ってこなければ、手持ちから相談料と着手金を払う必要が出てきます。

そうならないため、初期費用(相談料と着手金)が無料の事務所を選びましょう。過払い金が返ってこない限り、費用は発生しません。

無料相談はちゃんとしていないんじゃないか?と心配になる方もいるかもしれません。しかし無料相談とはいえ、実際に利用した人の声をきいてみると有料の相談と比べて遜色ありません。

おすすめの事務所4つ

過払い金請求の実績が豊富で、初期費用が無料の事務所のなかで、おすすめの事務所を4つ紹介します。

実績専門性初期費用
中央事務所
司法書士法人中央事務所
詳細ページへ

相談実績
月3万件

専門性高め

無料
東京ロータス法律事務所
東京ロータス法律事務所
ロータス詳細ページへ

受任件数
7,000以上

専門性高め

無料
ひばり法律事務所
ひばり法律事務所
ひばり詳細ページへ

事務員と弁護士
がベテラン

専門性高め

無料
アース法律事務所
アース法律事務所
詳細ページへ

受任件数
3,500以上

幅広く取り
扱う事務所

無料(相談無料
は初回のみ)

記事まとめ

過払い金請求は依頼する段階で情報が不足していると、金額的に不利になることはありません。しかし時間的に遠回りをすることがあります。

時間を遠回りすると、手続き中に時効を迎えてしまうかもしれません。過払い金請求を成功させるためには、できるだけ早く過払い金請求に強い事務所に相談するようにしてください。

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