一時は下火になっていましたが、テレビCMなどで頻繁に見かけるようになった「過払い金」。
お金が戻ってくる
急いでください!
あまりに言われ過ぎると、「なにかやばいお金なんじゃない?」「裏があるのかもしれない」と怪しまずにはいられませんよね。
この記事では過払い金のやばい体験談をご紹介しながら、過払い金請求を失敗しないポイントについて解説します。最後まで読めば、過払い金がやばくないことをおわかりいただけるはずです。
過払い金はやばい?
結論から言うと過払い金請求自体は全くやばいものではなく、払い過ぎた利息を取り戻すための法律で認められた手続きです。しかし「過払い金請求を依頼する事務所選びの方法」や「過払い金請求をするタイミング」で失敗し、やばい経験をしたという人もいらっしゃいます。
【過払い金で起こるかもしれないやばいこと】
- 過払い金請求したことがバレた
- 相談した事務所からの連絡がしつこい
- ブラックリストに載ってしまった
- 過払い金が手元に戻ってこなかった
- 貸金業者が倒産していた
過払い金のやばい体験談
過払い金請求をしたことが近所に筒抜け
【質問】
過払い金請求って、近隣の人たちに情報が筒抜けになるんですか?最近、ラジオを中心に過払い請求の弁護士事務所のCMがしつこいくらいに流れています。しかし、不審に感じたのが、CMでよく、「ねえ、お隣の○○さん、過払い金請求して100万戻ってきたらしいぞ!」みたいなやりとりを耳にします。
CMでは、「誰にも知られずに過払い金請求できました!」と言ってるのに、その一方で「お隣さん、過払い金請求できたらしいぞ!」と言っています。
これって、過払金請求をすると、お隣や近所に情報が筒抜けになるのでしょうか?
【回答】
過払い金請求をして近隣に情報が出回るわけがありません。過払い金請求をした場合、お金が戻ってきたことを知りうるのは
1.本人
2.金融会社の担当者
3.過払い金請求を依頼した弁護士または司法書士
くらいです。
もちろん、金融会社の担当者の関連、弁護士事務所の事務員なども知る可能性はありますが、せいぜいがその程度です。家族ですら本人が言わない限りわかりません。
もし勝手に出回ったとしたら金融会社経由、弁護士事務所経由です。これは個人情報漏洩ですので可能性は非常に低いです。
たぶん、100万とか200万とかのお金が手に入っていい気になって、自分で言いふらしたのでしょう。
Yahoo!知恵袋 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14213685064?__ysp=6YGO5omV44GE6YeR5LqL5YuZ5omAIOOBl%2BOBpOOBk%2BOBhA%3D%3D
回答者さんがおっしゃる通りで本人が「過払い金請求をした!」と言わない限り、過払い金請求をした事実が周囲にバレることはありません。ただし依頼した事務所から「事務所名の入った封筒」が郵送されたり、自宅に電話がかかってきたりすると身内にバレる原因になります。身内やご近所に絶対バレたくないのなら、依頼時に事務所と打ち合わせておくようにしましょう。
CMと現実のギャップがやばい
【質問】
過払い金のCM多いですが、過去の利用歴があってもほとんどの人って対象外ですよね?詳しく忘れましたけど条件厳しい釣りだった気がする。
【回答】
・契約したのが法改正される2010年6月18日より前(実際はもう3年は前でないと可能性は薄い)
・借金またはキャッシングのみで、ショッピングは対象外
・消費者金融とクレジット会社のみで、銀行や信用金庫などは対象外
・カーローン、住宅ローン、ショッピングローンなどは対象外
・最終返済日から10年経過すると時効
って感じですね。
今となっては該当する人はかなりレアです。
CMで強調してるのは、債務整理っていうより払い過ぎた金の返金っていう方が債務者にも罪悪感が少なく、金に困っている客がよく釣れるからでしょう。
対象者が少ないだけで過払い金っていうのも嘘ではないですしね。
Yahoo!知恵袋 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12252289897?__ysp=6YGO5omV44GE6YeR6KuL5rGC44CAQ00%3D
CMだけをみていると誰にでも簡単に過払い金が返ってくるようですが、実際は借りていた時期や完済時期、借りていた業者など様々な条件があります。
過払い金事務所に電話したら、電話がしつこくてやばい
【質問】
過払い金請求に際しての相談
現在返済中の借金があり(既に完済もあり)ふとネット広告のよくある、匿名で電話番号だけ入力すれば簡単に診断出来るサイトにアクセスしました。
最終的にはある一件の弁護士事務所が表示されてぜひご相談下さいとの旨が書いてありました。
近い内にどこかへ相談しようかなとは思っておりましたが、その表示された弁護士事務所から3日に一回くらいのペースで電話が来るようになりました。
最初の1、2回は気にしてなかったのですが最近しつこいなと思うようになり。。。
しっかりとホームページに顔写真も載っている事務所なので詐欺とかではないとは思います。
そこで教えて頂きたいのですが他の弁護士事務所もこちらから少しでも連絡を取った場合っていうのはこんなに電話をかけてくるものなのでしょうか?
【回答】
弁護士です。
そうみたいですね。よく聞きますよ。
あまりにしつこいからやめたと先日聞きました。
確かに詐欺ではないでしょう。
弁護士側からすると、過払案件は「請求しない意味が分からない」と感じるのでしつこい勧誘になるようです。
家族に内緒にしたかったのに、事務所名入りで郵便物が届いたなんて話も聞いたことがあります。
とはいえ、普通はそこまで勧誘はしません。
勧誘が多いのはCM、広告多めの事務所の特徴です。
その勧誘で実際に頼む人もいますし、かえって不信感を持つ人もいます。信用できると思うところに頼んでください。
ただわかってほしいのは、それだけ電話がかかってくるということは、あなたにとって過払金の返還請求はメリットがあるということです。決してあなたにデメリットがあるようなことではありませんよ。
仮に時効で消える直前なんだとしたら、早く請求しないといけませんから、私も電話をかける気持ちは分かります。
Yahoo!知恵袋 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10158353345?__ysp=6YGO5omV44GE6YeR5LqL5YuZ5omAIOOBl%2BOBpOOBk%2BOBhA%3D%3D
サイトの過払い金無料診断をすると、氏名やアドレス、電話番号を入力する項目があります。その入力内容をもとに事務所から電話がくることがあります。しかし一言「連絡不要です」と伝えれば、電話は鳴りやみますのでご安心ください。
「ちょっと調べたいだけだったのにしつこい!」と感じられるかもしれませんが、事務所が連絡してくるのはあくまで「早く過払い金請求をしたほうがいい」からです。
過払い金じゃなくて、借金のほうがやばい
【質問】
過払い金請求について
過払い金請求について教えて下さい
現在返済中で過払い金請求をしたとして、過払い金だけでは残債が賄えない時は、残債の返済方法はどうなるのでしょうか?
【回答】
現在返済中の場合は過払い金請求とは言わず、任意整理と言います。過払い金で残債がまかなえるまかなえないという話も正確ではありません。過払い金というのは利息制限法を超えた利息を支払っていた場合に、利息制限法の上限に合わせて支払っていたと仮定して計算し直した結果、借金を払い終わってなお余計に払っていた金額のことを言います。
つまり「借金と過払い金を相殺」とか「過払い金で借金を賄う」などと言っているのは過払い金が何なのか分かっていないのです。
ご質問の要旨としては、過払い金を期待して任意整理した結果、借金がなくならなかった場合ということだと思いますが、残った金額について貸金業者と交渉して分割などで返済することになります。
もちろん金融事故として信用情報に載るので、数年間はブラックです。
Yahoo!知恵袋 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12239153397?__ysp=6YGO5omV44GE6YeR44CA5YCf6YeR5q6L44Gj44Gf
返済中でも過払い金請求は可能ですが、返済残額が大きいと過払い金どころか借金が残ってしまう可能性もあります。確かに信用情報機関に事故情報が載ってしまいますが、確実に返済額は減らせますので悪いことばかりではありません。
過払い金請求をしようとしたら貸金業者が倒産していた
【質問】
三和ファイナンス、今はSFコーポレーションでしたっけ?過払い金請求したらお金返ってきますかね?
【回答】
株式会社SFコーポレーション(旧商号:三和ファイナンス)は、平成23年8月26日午後5 時、東京地方裁判所において破産手続開始決定を受けました
5年前に行えば良かったのに・・・
中小のサラ金は早めに手を打たないと 倒産の危機に・・・
Yahoo!知恵袋 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10155563495?__ysp=6YGO5omV6YeR6KuL5rGC44CA5YCS55Sj
こちらは2016年の体験談なので少し古いですが、回答者さんのおっしゃる通り倒産してしまった貸金業者から過払い金を取り返すことはできません。仮に取り返せたとしても、請求金額のほんの数%になってしまいます。
過払い金はなぜやばいと思われる?
過払い金は条件さえクリアしていれば、取り返せる人がほとんどです。にもかかわらずなぜ「やばい」「怪しい」と思われてしまうのでしょうか?
CMでいいことしか言っていなくて裏がありそう
「100万円戻ってくるかも」
「過払い金には期限がある」
「相談料は無料」
どれも過払い金のCMでよく聞くセリフではないでしょうか?確かにいいことしか言っていないように感じますが、これは全て事実です。ただし借り始めの時期や完済時期、倒産した業者など過払い金には様々な条件があり、残念ながら当てはまらない人もいます。
過払い金が戻ってくるか気になるならば、専門家に相談するのが一番です。
お金が返ってくるのが信じられない
過払い金は「借金をして払い過ぎた利息(グレーゾーン金利)」なので、もともと借金をした人のお金です。つまり発生していれば、「戻ってくるのは当然」ということになります。
ただし過払い金は調査し、発生したことが判明しただけで戻ってくるわけではありません。貸金業者に過払い金請求で和解か裁判をして、やっと手元に取り戻すことができます。
過払い金請求は国が認めている権利で、やばくはない
過払い金請求は民法第703条によって認められています。
法律上の原因なく他人の財産又は労務によって利益を受け、そのために他人に損失を及ぼした者(以下この章において「受益者」という。)は、その利益の存する限度において、これを返還する義務を負う。
(民法第703条)
過払金は民法上の「不当利得」に該当し、返還請求が可能です。しかし民法では行使しなかった権利は10年で消滅します。そのため過払い金請求権も「貸金業者との取引が終了した日から10年で時効」になります。
また2020年4月1日に民法が一部改正されました。
2020年3月31日まで
債権は、十年間行使しないときは、消滅する。
2020年4月1日から
債権は、次に掲げる場合には、時効によって消滅する。
①債権者が権利を行使することができることを知った時から五年間行使しないとき。
②権利を行使することができる時から十年間行使しないとき。
つまり過払い金調査などで「過払い金請求ができる」と知ってしまうと、10年よりも早く時効が訪れる可能性があります。
過払い金請求に失敗しないためには
過払い金請求を確実に成功させるためには、大きく3つのポイントがあります。失敗して後悔する前に、しっかり対策しておきましょう。
過払い金請求のデメリットをまずは把握する
完済済みの場合のデメリット
完済済みの場合の過払い金請求では、基本的にデメリットはありません。あえて挙げるとすれば、過払い金請求をした貸金業者のクレジットカードが利用できなくなったり、借入ができなくなったりすることです。しかし他の貸金業者は利用することに支障はないので、デメリットとは言えないでしょう。
返済中の過払い金請求のデメリット
一方で借金返済中に過払い金請求をした場合には、以下のようなデメリットがあります。
ケース①:過払い金が返ってきた、債務が0円になった
デメリット:過払い金請求をした業者を利用できなくなる
ケース②:債務が残った
デメリット:完済してから約5年間信用情報機関に事故情報が載り、新たな借り入れクレジットカードの利用ができなくなる。
慎重に事務所選びをする
過払い金請求を失敗しないために、事務所選びは最重要と言っても過言ではありません。
事務所選びのポイントは以下の通りです。
- 対応が親切・丁寧か
- 費用を明確に説明してくれるか
- 過払い金請求のデメリットやリスクの説明をしてくれるか
- 弁護士・司法書士が直接面談してくれるか
- 過払い金専門のチームがあるか
- 過払い金請求など借金問題の実績が豊富か
過払い金専門チームがある事務所や過払い金請求の実績が多い事務所は、貸金業者ごとの情報や知識が豊富です。そのため対応がスピーディーなだけでなく、戻ってくる過払い金の金額が大きいこともあります。
過払い金請求の時効に気を付ける
過払い金請求の時効は基本的に「貸金業者との取引が終了した日から10年」です。例えば2010年に完済した場合は10年後の2020年に時効なので、現在過払い金請求をすることはできません。
間違えないでいただきたいのは、「借り始め」ではなく「完済してから」という部分です。もし2001年に借入をして2015年に完済したとすると、時効は2011年ではなく2025年なので過払い金請求できる可能性があります。
借り始めから10年経過しているからといって、過払い金請求を諦めるのはもったいないです。
過払い金請求でおすすめの事務所とは
過払い金請求ができる弁護士・司法書士事務所はたくさんあり、どれも同じように見えますよね。
しかし、安易に事務所を選んでしまうと、途中で信用できなくなったり損する結果になったりして、嫌な思いをする可能性もあります。
そこで、損するリスクを回避して、スムーズに過払い金請求をするための事務所選びのコツを2つご紹介します。
過払い金に特化した事務所を選ぶ
過払い金請求や借金問題を専門的に扱う事務所は、回収金額や解決案件数の実績が豊富です。
蓄積されたノウハウがあるので、戻ってくる過払い金の金額が多い傾向にあり、さまざまなニーズに柔軟に対応してくれます。プライバシー配慮なども厳重に行ってくれます。
経験豊富だと「相談しやすい」と感じるかたも多いでしょう。
初期費用なしの事務所を選ぶ
もし請求したのに過払い金が返ってこなければ、手持ちから相談料と着手金を払う必要が出てきます。
そうならないため、初期費用(相談料と着手金)が無料の事務所を選びましょう。過払い金が返ってこない限り、費用は発生しません。
無料相談はちゃんとしていないんじゃないか?と心配になる方もいるかもしれません。しかし無料相談とはいえ、実際に利用した人の声をきいてみると有料の相談と比べて遜色ありません。
おすすめの事務所4つ
過払い金請求の実績が豊富で、初期費用が無料の事務所のなかで、おすすめの事務所を4つ紹介します。
実績 | 専門性 | 初期費用 | |
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記事まとめ
過払い金はやばくないことがおわかりいただけましたでしょうか?過払い金請求が成功するかどうかは、事務所選びにかかっています。