「借金が減額できます」
「月々の返済が楽になります」
借金に悩んでいる人にとって任意整理はとても魅力的ですよね。メリットだらけに思える任意整理ですが、実際に手続きをして後悔をした人はいないのでしょうか?
残念ですが、任意整理をして後悔をしている人はいます。今回は任意整理で後悔したという人達の声をもとに、後悔しないためにはどうするべきかをご紹介していきます。
任意整理を検討しているという人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
任意整理で後悔した人は多い?
任意整理は借金をしている貸金業者と話し合いで交渉して、無理なく返済できるようにする手続きです。任意整理をすると以下のようにして、借金の負担を減らすことができます。
- 将来利息がカットできる…返済総額が減る
- 返済期間が3~5年になる…返済期間を延長できる
- 月々の返済額を見直す…月々の返済の負担が軽減される
しかし任意整理をすると、「住宅ローンが組めない」「月々の返済額が大きくなってしまった」「少ししか借金が減らなかった」など、任意整理で後悔したという声も少なくありません。任意整理にはリスクもあり、生活に影響を及ぼす可能性もあります。
- ブラックリストに登録され、ローンやクレジットカードの新規契約ができない
- クレジットカードが使えない
- ローンの保証人になれない
- 減額される金額が少ない
- 月々の返済額が多くなる可能性がある
任意整理でもたらされるメリットは大きいですが、リスクを理解したうえで手続きをしないと後悔することになるようです。
任意整理で経験した後悔には何がある?
任意整理を経験した人の後悔はどのようなものがあるのでしょうか?
実際の体験談と一緒にご紹介します。
後悔①クレジットカードが使えなくなった
明日27日はエポスの支払日。 支払い金額は一括180万円。 任意整理を決めた時からこの日が来るのは分かっていたがいざ1日前になってみるとやっぱり後悔しか残らない。 エポスはプラチナまで育ていつも大切に使ってきたけどもう二度と使えない。 本当に泣きそう。 でも受け止めて前だけを見ます。
引用元:Twitter https://twitter.com/me_no1230/status/1221373598180376576
任意整理をすると、今まで使っていたクレジットカードは使えなくなります。もちろん、せっかく利用実績を積んで上げたカードのランクも白紙になってしまうでしょう。
さらに任意整理をすると、借金を完済してから最低でも5年はクレジットカードを作れません。クレジットカード会社によっては「社内ブラック」に登録されて、2度とカードを作れないこともあります。
後悔②月々の返済額が増えた
滞納多すぎて支払えなかったけど任意整理する前の方が月の支払い金額は少なかったな 毎月いくら払ってるのか理解してなかった自分が悪いし、利子がだいぶ消えたからそこを考えるとやってよかったのかなぁぁぁ 今更後悔したところで仕方ないからまず私は滞納無くす
引用元:Twitter https://twitter.com/tatenooos/status/1587908690270572544
任意整理をすると月々の返済額が少なくなるイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、状況によっては増えることもあります。
例えば200万円の借金があって8年かけて返済する場合、月々の返済額は約20,900円です。これを任意整理したことで借金が150万円に減額されて返済期間が5年になると、月々の返済額は25,000円です。つまり返済総額は50万円減りますが、月々は任意整理前より4,100円多く支払っていくことになります。
複数社の任意整理をすると任意整理前よりも月々の返済額が数万円高くなり、かえって生活が苦しくなることもあるようです。
後悔③最初から自己破産していたらよかった
僕の場合任意整理してからも返済回数などの関係で1ヶ月の支払額は変わらなかったので継続して支払いに困ってました。 支払い悩んでる時点で支払能力無いんだと自覚したので自己破産に移行しましたよ。個人的には任意整理は時間稼ぎにしかならなく、最初から自己破産してればと後悔してます
引用元:Twitter https://twitter.com/shakkinnakusou/status/1534411665193594881
月々の返済額が変わらないと任意整理をしても、「毎月の返済が苦しい」という状況から逃れることはできません。任意整理後に借金が返せなくなって、弁護士や司法書士に自己破産の相談をする人もいます。この場合、自己破産するためには専門家に支払う費用が別途必要です。
ただでさえ借金で苦しいのに任意整理と自己破産の2重の費用支払うことになると、「任意整理をしなければよかった」と後悔してしまいますよね。
後悔④家族にバレた
自分が依存症になって分かった事は、隠し事や相談をしないと碌な事にならんと言う事ですね。 任意整理した事も全て隠して後バレした時は、ホントこの世の地獄でした。今でも任意整理なんてせず嫁に相談すれば良かったと後悔してます。 心配に対して今するべき事は、隠さず話す事ですね
引用元:Twitter https://twitter.com/miomio412432/status/1494499295776886787
周囲の人に内緒で任意整理の手続きを進めることは可能です。しかし家族の場合は話が別です。家族がいると住宅ローンや自動車ローン、子どもの奨学金の保証人など、ライフスタイルに変化があるたびに、ローンを組んだり保証人になったりすることがあります。任意整理をしてブラックリストに登録されている期間だと、お金の問題で様々な影響があります。
- 住宅ローンや自動車ローンが組めない
- ローンの保証人になれない
どんなに内緒で手続きをしても、このようなときに後からバレてしまう可能性が高いです。養う家族がいて任意整理を検討する際は、家族とちゃんと話し合い理解してもらってからにしましょう。
後悔⑤もっと早く任意整理しておけばよかった
月になんか20万くらい払ってたようななにかがとりあえず固定費だけでも9万におさえられて有難い限りです。 信用情報はいずれ事故ると分かりきっていたので、ここまで引き延ばさずにもっとはやく任意整理できていればと後悔はつのるばかり
引用元:Twitter https://twitter.com/skygbz2/status/1537642129434230784
最後は、もっと早い段階で任意整理をしておいたほうがよかったという後悔です。クレジットカードやカードローンを2~3ヶ月滞納し続けた場合、任意整理などの債務整理をしなくてもブラックリストに載るリスクがあります。
また借金を返済することができずに「ブラックリスト入り」してしまうと、滞納額を一括請求されたりカードを強制解約されたり、場合によっては強制執行により財産を差し押さえられる危険さえあります。
任意整理をしなくてもブラックリストに載ることが目に見えているなら、早めに任意整理をして借金を減額してしまったほうが経済的にも精神的にも楽になれますよね。
後悔まとめ
任意整理をすると、「任意整理のリスクによる後悔」「手続き自体への後悔」「手続き時期の後悔」があます。後悔しないために、手続き前には専門家のアドバイスにしっかり耳を傾けるようにしましょう。
任意整理した方が後悔しない人の特徴
ここまで任意整理の後悔についてご紹介してきました。しかし「任意整理をすることで、借金が減額される」という大きなメリットがあることは確かです。
以下の状況にあてはまる人には、特に任意整理をおすすめします。
- 毎月返済しているのに借金が減らない
- 3社以上の貸金業者から借り入れを繰り返している
- 既に延滞している
- 借金の金額が年収の三分の一を超えている
- マイホームや自動車など、財産を手放さずに借金を整理したい
毎月返済しているのに借金が減らなかったり複数の貸金業者にお金を借り入れて自転車操業していたりする状況では、借金の完済の見通しがいつまでたってもたちません。任意整理をすれば、借金の返済計画を立て直すことができます。
また貸金業法では貸金業者から借り入れられる金額は、住宅ローンなど特例を除いて「年収の三分の一」以内と定められています。つまり借金が年収の三分の一以上になっている場合は「返済困難な借金」と判断することができます。任意整理で将来利息をカットできれば借金の総額が減り、無理なく返済できるようになるはずです。
さらに任意整理は個人再生や自己破産と違い、マイホームや自動車といった自分の財産を手放す必要がありません。「家族がいるからマイホームは残したい」「交通の便が悪いので車は生活に不可欠」といったときは任意整理を検討してみてください。
任意整理で後悔しないためには
借金で悩んでいると「毎月の返済額が減る」「借金の総額が少なくなる」「財産を手放さなくていい」といった任意整理のメリットばかりに目がいきがちです。しかし任意整理で後悔しないためには、任意整理のリスクをしっかり理解したうえで手続きを依頼する必要があります。
繰り返しになりますが、任意整理のリスクをもう一度まとめます。
リスクばかりに見えますが、ブラックリストに登録される期間は「完済から約5年」です。その後はローンやクレジットカードはもちろん、賃貸契約など問題なく通常の生活ができるはずです。またブラックリストの期間に現金で生活することで、自分の経済状況を見直し生活を立て直すこともできるでしょう。
記事まとめ
任意整理の後悔についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?任意整理は借金が減額されることで、借金の経済的・精神的負担が軽減されます。一方ブラックリストに載るため、一定期間ローンやクレジットカードが利用できない不便な生活を送ることになるでしょう。
任意整理は、手続きをしてしまった後に取り消すことはできません。任意整理で後悔しないためには、弁護士や司法書士に相談して「任意整理するべきかどうか」「自分が任意整理をすると、どのようなリスクがあるのか」しっかりアドバイスしてもらいましょう。