完済してから・完済前の過払い金請求のメリット・デメリットを比較!

完済してから・完済前の過払い金請求のメリット・デメリットを比較!過払い金の知識

完済している場合に過払い金請求をするとどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?過払い金はお金のことなので、メリットだけでなくデメリットもちゃんと知っておきたいですよね。

「過払い金は欲しいけど損はしたくない」

「過払い金請求でブラックリストに載るって本当?」

この記事では、完済してから過払い金請求をするメリット・デメリットや、完済してから過払い金請求をしたほうがいい人などをまとめてご紹介していきます。

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完済してから過払い金請求するメリット

完済してから過払い金請求をすると、多くのメリットがあります。代表的な3つをご紹介しましょう。

メリット①過払い金が戻ってくる

過払い金請求は、払い過ぎたお金を取り戻すために行う手続きです。ところが返済中に過払い金請求をすると、借金より過払い金の金額のほうが少ないために借金が残ってしまうこともあります。

その点完済後であれば借金はないので、確実に過払い金を取り戻せる可能性が高いです。

メリット②ブラックリストに載る心配がない

完済後の過払い金請求はブラックリストに載る心配がありません。ブラックリストとは信用情報機関のことで、「個人のローン契約やクレジットなどお金に関する情報」が登録されています。

任意整理や個人再生、自己破産といった債務整理をすると、事故情報が信用情報機関に登録されます。

債務整理ブラックリストの期間
任意整理完済から約5年
個人再生5~10年
自己破産5~10年

また返済中に過払い金請求して借金が残るケースは過払い金請求ではなく「任意整理」なので、ブラックリストに載る期間は完済から約5年です。ブラックリストに載ると、「クレジットカードが使えない」「新たな借り入れができない」「スマホの分割払いができない」など、生活に様々な影響を及ぼします。

メリット③過払い金請求の費用が安い

完済してからの過払い金請求は、返済中の過払い金請求に比べて費用が安い傾向があります。

事務所に過払い金請求を依頼したときの費用の相場は、以下のようになります。

費用の項目費用の相場
相談料30分 5,000円
着手金20,000円/1社
基本報酬20,000円/1社
成功報酬(過払い金返還報酬)過払い金返還額の20~25%
解決報酬20,000円
減額報酬(借金が減らせた場合に発生)借金が減った額の10%
その他郵送料・裁判費用など実費

完済してからの過払い金請求は借金が残っていないので、減額報酬はありません。また完済後の過払い金請求の場合、「相談料無料」・「初期費用無料」・「完全成功報酬制」といった事務所も多くあります。

以下のような事務所に依頼した場合、「完済で過払い金30万円が戻ってきたケース」「借金が50万円残っていて、過払い金30万円が戻ってきたケース」を比較してみましょう。完済してからの過払い金請求のほうが多くの過払い金が手元に残ることがわかります。

 金額完済返済中
残っている借金50万円0円50万円
戻ってきた過払い金30万円30万円30万円
相談料0円0円0円
着手金0円0円0円
基本報酬
(返済中の場合のみ)
40,000円/1社0円40,000円
成功報酬過払い金返還額の20%60,000円60,000円
解決報酬0円0円0円
減額報酬借金が減った額の10%0円50,000円
手元に残る過払い金24万円15万円

費用の内容に関しては、事務所によって異なりますので直接問い合わせてみましょう。

完済してから過払い金請求するデメリット

完済してからの過払い金請求は多くのメリットがありますが、残念ながらデメリットも存在します。デメリットも把握したうえで、過払い金請求するようにしてください。

デメリット①過払い金請求した貸金業者が利用できなくなる

完済してからの過払い金請求の一つ目のデメリットは「過払い金請求をした貸金業者が利用できなくなる」ことです。これは「社内ブラック」といわれています。

社内ブラックと信用情報機関との違いは、社内ブラックの場合は過払い金請求をしなかった貸金業者にはなんら影響しないことです。

例えばアコムに過払い金請求をすると、アコムのカードローンを使えなくなってしまいます。しかし同じカードローンのプロミスやレイクからお金を借りられますし、VISAのクレジットカードで買い物することも可能です。

水道・光熱費など生活費の支払いに紐づけされているカードの場合は、過払い金請求をする前に引き落とし方法の変更をしなくてはいけません。少し手間になりますが、他のカードやローンは利用できるので生活に大きな影響はないでしょう。

デメリット②時効が成立していると過払い金請求できない

過払い金請求は民法で認められた「正当な権利」です。その代わり10年で消滅時効を迎えてしまいます。時効が成立しているとどんなに大きな過払い金が発生していても、取り戻すことはできません。

また過払い金の時効は貸金業者に過払い金請求を行った時点で止まります。診断したり事務所に依頼したりしても、時効が止まることはありません。つまりどんなに過払い金請求に強い事務所に相談しても、「明日で時効」という状況で過払い金を取り戻すのはほぼ不可能です。

デメリット③貸金業者が倒産していると過払い金請求できない

完済していて時効成立まで時間があっても、過払い金請求の対象になる貸金業者が倒産している場合は過払い金請求ができません。

2006年1月13日に最高裁が「クレーゾーン金利を否定する」判決を出したことがきっかけで、過払い金請求は急増したといわれています。過払い金請求が急増すると貸金業者の負担が大きくなるので、貸金業者の経営は厳しくなっていきました。

過払い金請求をしたい貸金業者が倒産すると、請求する先がなくなってしまうので過払い金は戻りません。また経営が厳しい貸金業者に過払い金請求をしても、過払い金の還元率は低くなってしまいます。

業者経営状態話し合いで解決した場合の返還率裁判で解決した場合の返還率
ネットカード倒産××
クラヴィス倒産××
NISグループ(ニッシン)倒産××
SFコーポレーション倒産××
クレディア民事再生後も存続10%~70%~
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完済してからの過払い金請求がおすすめの人

借金を完済しているなら、どなたでもぜひ過払い金請求をしていただきたいです。その中でも特に手続きをしていただきたいのは以下の方々です。

  • 2010年6月17日以前に借り入れを始めた人
  • 過払い金請求の対象になる貸金業者がすぐ使えなくなってもいい人
  • ブラックリストに載りたくない人
  • あと少しで完済できる人

このような方は完済したらすぐにでも過払い金請求の手続きをはじめましょう。時効が成立して、過払い金が取り戻せなくなってはもったいないです。

また以下のような方も、事務所に相談だけでもするべきです。

  • いつごろ借りたかわからない
  • いつ完済したか覚えていない
  • お金をいくら借りたか覚えていない

過払い金請求は借入期間や借入日、完済日などがわからなくでも手続きすることができます。たとえ「借入先」が不明であっても可能です。「過払い金は気になるけど、相談だけに費用を払いたくない」ときは、相談料・着手金無料の事務所を選んで相談するようにしましょう。

返済中の過払い金請求の体験談

体験談①昭和の借金でも過払い金請求できる

【質問】 過払い金の請求は何年以前から出来るのでしょう、ちなみに今でも返済中ですが

【回答】 取引が継続していれば時効にはかかりません。 今でも返済中であれば、取引開始まで遡ることもできます。 ただし、途中で契約が変わっているケースでは、別の契約とされることもありますが、 それでも認められている例はあるので、請求してみてはどうでしょうか?

引用元:知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1057957550?__ysp=6L%2BU5riI5Lit44CA6YGO5omV44GE6YeR

借金の取引が続いていれば、平成からでも昭和からでも過払い金請求することができます。むしろ過払い金は取引が長く続くほど、戻ってくる金額が大きいです。ただし一度完済してから再度借り入れをするまでの期間が開いているときは、別々の取引とみなされて過払い金が減ってしまう可能性があります。

取引が途切れているかどうかの判断は難しいので、専門家に任せるのが一番です。

体験談②返済中でも過払い金が戻ってくれば、ブラックにならない

【質問】 過払い金請求は返済中に請求すると、ブラックに載ってしまうのですか。 よろしくお願いします。

【回答】 返済中に返還請求した会社五社だか六社本人請求しましたがクレッジトカードまだありますよ ブラックに載ってしまう?ブラックなんて無いです。しいて言うなら信用情報ですがこれは事故情報だけでなく限度額や残高名前や勤務先電話番号、要するに申し込んだ時に書いた個人を特定するための情報と返済状況、そして参考情報として色々ありますが返還請求した情報は「契約見直し」です。事故情報と呼ばれる「債務整理」などは銀行系他の情報機関でも閲覧できますが契約見直しは閲覧できません。よって事故情報にあらずです

引用元:知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1219209767?__ysp=6L%2BU5riI5Lit44CA6YGO5omV44GE6YeR

返済中の過払い金請求でも、過払い金が戻ってきた場合はブラックリストに載りません。しかし過払い金請求をした結果「借金は減ったが過払い金は戻らなかった」という場合、任意整理扱いになるため「完済してから5年間」ブラックリストに載ってしまいます。

ブラックリストに載っている期間は新規でローン契約することはできませんので、注意が必要です。

体験談③2010年6月18日以降の借り入れに過払い金はない

【質問】 6,7年以内にアコムで70万借り入れて、今返済中です。よく過払い金のCMを見ますが、返ってくるもんなのでしょうか? 費用だけでかなりかかりそうな気がします。

【回答】 過払い金は2010年より前の借入が、利息制限法を超えた金利だった場合に発生します。 それが無くて、6,7年以内に70万借り入れならば、過払い金はありません。 2010年以降、利息制限法を超えた貸し出しは禁止されているからです。

引用元:知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11239592196?__ysp=6L%2BU5riI5Lit44CA6YGO5omV44GE6YeR

こちらは2021年の体験談です。2021年から6~7年前だと2014~2015年なので2010年以降の借り入れになります。2021年6月18日以降は利息制限法の上限金利以上での貸付は禁止されているので、過払い金は発生しません。

過払い金請求でおすすめの事務所とは

過払い金請求ができる弁護士・司法書士事務所はたくさんあり、どれも同じように見えますよね。

しかし、安易に事務所を選んでしまうと、途中で信用できなくなったり損する結果になったりして、嫌な思いをする可能性もあります。

そこで、損するリスクを回避して、スムーズに過払い金請求をするための事務所選びのコツを2つご紹介します。

過払い金に特化した事務所を選ぶ

過払い金請求や借金問題を専門的に扱う事務所は、回収金額や解決案件数の実績が豊富です。

蓄積されたノウハウがあるので、戻ってくる過払い金の金額が多い傾向にあり、さまざまなニーズに柔軟に対応してくれます。プライバシー配慮なども厳重に行ってくれます。

経験豊富だと「相談しやすい」と感じるかたも多いでしょう。

初期費用なしの事務所を選ぶ

もし請求したのに過払い金が返ってこなければ、手持ちから相談料と着手金を払う必要が出てきます。

そうならないため、初期費用(相談料と着手金)が無料の事務所を選びましょう。過払い金が返ってこない限り、費用は発生しません。

無料相談はちゃんとしていないんじゃないか?と心配になる方もいるかもしれません。しかし無料相談とはいえ、実際に利用した人の声をきいてみると有料の相談と比べて遜色ありません。

おすすめの事務所4つ

過払い金請求の実績が豊富で、初期費用が無料の事務所のなかで、おすすめの事務所を4つ紹介します。

実績専門性初期費用
中央事務所
司法書士法人中央事務所
詳細ページへ

相談実績
月3万件

専門性高め

無料
東京ロータス法律事務所
東京ロータス法律事務所
ロータス詳細ページへ

受任件数
7,000以上

専門性高め

無料
ひばり法律事務所
ひばり法律事務所
ひばり詳細ページへ

事務員と弁護士
がベテラン

専門性高め

無料
アース法律事務所
アース法律事務所
詳細ページへ

受任件数
3,500以上

幅広く取り
扱う事務所

無料(相談無料
は初回のみ)

記事まとめ

完済してから過払い金請求をするメリット・デメリットをご紹介しましたが、いかがでしょうか?完済している場合、過払い金請求をするデメリットよりもメリットの方が圧倒的に大きいです。

既に完済していて少しでも過払い金請求に興味があるのなら、気軽に弁護士や司法書士に相談してみてください。

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